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INTRODUCTION
かつて香港に存在した〝東洋一の魔窟〟と恐れられた巨大スラム街、
『九龍城砦(きゅうりゅうじょうさい)』
を舞台に描かれる、
当カンパニーで人気のエンターテインメント作品
『九龍華劇(ガウロン・ユーケイ)』シリーズです。
当シリーズは、カンパニー主宰・鈴木千尋が運営しております、
声優・俳優新人育成ワークショップのオリジナル作品として、
2014年に第1作目が書き下ろされました。
以来、ワークショップ<アトリエ公演>作品として、
『九龍城砦』の様々な年代を描いた作品が生まれました。
中国が文化大革命の時代、情勢が激変する香港。
貧しくとも皆で手を取り合い、何世代にも渡り過酷な時代を必死に生き抜いた
『九龍城砦』の人々―――。
彼らの『心の絆』を『故郷への想い』を深く描いたこの物語は、
10年以上もの長きに渡り、
業界を目指す沢山の若き原石たちにより、熱い想いとともに演じ繋がれてきました。
この『九龍華劇シリーズ』を、
声優・俳優として業界での活躍を目指す若き役者たちの【新人公演】として、
今回初めて、劇場にて上演致します!!
★☆SPECIAL☆★
記念すべき初の【新人公演】に、メインキャラクターとして、
第一線で活躍する人気俳優・声優が<特別出演>として出演致します!!
【CAST】をぜひご覧ください!!!
物語の舞台
◆◇ 史 実 ◇◆
香港。観光客で賑わう中心地から離れた郊外にある
「九龍寨城公園(きゅうりゅうさいじょうこうえん)」。
1993年まで、ここには〝東洋一の魔窟〟『九龍城砦』(きゅうりゅうじょうさい)、
通称『九龍城』(クーロンじょう)と呼ばれる巨大な高層スラム街が実在した―――。
香港を統治するイギリス領の中にあって、
ここだけは中国という「飛び地」状態にあった『九龍城』は、
どの国の行政権もおよばない「無政府地帯」として裏社会の温床と化していた。
そこへ中国より『文化大革命』を逃れてきた難民が大量に流入。
麻薬売買、売春、賭博―――あらゆる違法行為が秘密結社の管轄下で公然と行われ、
犯罪の巣窟と化したスラム街は急激に肥大化。
無秩序に繰り返される違法増改築により、1960年代の<最盛期>には、
東京ドーム半分ほどの広さに500近い建物、5万人が生活するという、
世界最高の人口密度を誇る巨大スラム街となっていた。
行政に見放された城内は、城外より違法に引き込んだ大量の電線がむき出しに垂れ下がり、
ほとんどの場所は一日中、太陽の光が差し込まず、
城内を東西南北に走る狭い街路は常に薄暗く、汚水が流れ、異臭が漂い、鼠が徘徊―――。
ふと暗がりに目をこらすと、いたるところにアヘン中毒者の死体が転がっている。
『一度迷い込んだら二度と出られない』
外の人間たちを恐怖に震え上がらせる、まるで〝地底の迷路〟
それが「九龍城」の日常の光景であった。
STORY
◆◇ 故 事 ◇◆
<九龍城人(ガウロン・セーヤン)>
中国の圧政を逃れ、流民として流れ着いた後、
数世代に渡って強く逞しく生き抜いてきた『九龍城』に生きる人々は、
いつしかそう呼ばれるようになっていた―――。
1960年代初頭。『九龍城』は最盛期に入りつつあった。
城人(セーヤン)は約5万人近くにまで膨れ上がり、
電気、水、下水処理――あらゆるインフラが限界に達しつつあった。
城内の自治管理を担う団体
『城砦福利会(じょうさいふくりかい)』
代表アーシー・ラウは、
忍耐強く、香港政府へ下水設備導入の上申を続けていた。
そんな中、城内で若い日本人女性の裸の遺体が発見される。
謎の男が現れ、アーシーたち城砦福利会メンバーに厳しく告げた。
「この事件、香港政府は
『14K(サップセイ・ケイ)』
の仕業だと断定した」
表情を曇らせるアーシーたち。
『九龍城』を長きに渡り支配してきた秘密結社『14K』。
彼ら〝黒社会の力〟による裏産業――賭博、売春、麻薬売買によって、
この『九龍城』は外界と隔離された状態で発展を遂げてきた。
その基盤があったからこそ、今では繊維・食品加工業といった一般製造業において、
香港経済の下支えを担う生産力を持つまでになった―――。
だが、すべては違法操業。
『14K』の行き過ぎる所業は、香港政府にとって厄介な存在でしかない、
この『九龍城』への風当たりを強くするだけであった。
肩を落とすアーシーたちに、ヤンリーは追い打ちをかけるように更なる情報を投げつける―――。
「『14K』は、九龍城の象徴である
『九龍華劇(ガウロン・ユーケイ)』
を九龍城の外へ出すつもりだ」と――。
その言葉に、アーシーたちは我を忘れて怒り狂う―――。
『九龍華劇』―――
それは、九龍城人たちにとって〝魂〟とも言える『九龍城』の象徴。
そして―――〝希望の光〟。
九龍城そして城人達の人生をも根底から揺るがしかねないその情報に、
アーシーたちは立ち上がった。
何世代にも渡り『14K』と城人の間で暗黙のうちに保たれてきた〝相互不介入の鉄則〟。
〝あちら側に足を踏み入れてはいけない〟
代々言い継がれてきた禁断の領域。
それでもアーシー達は決断を下す。
この『九龍城』を、子供、孫の世代へと繋げるために―――。
〝東洋一の魔窟〟
どれだけ貧しくとも、どれだけ蔑まれようとも、
そこには、暖かな家庭も、親戚が集い騒ぐ飲み屋も、
幼稚園や小学校、病院、老人ホーム、寺院もあった。
―――今日も、人々の楽しそうな笑い声が響き渡る。
彼らにとって『九龍城』は、絶対に失いたくない、
たったひとつの大切な『故郷』だった―――。
CHARACTER
◆◇主な登場人物◇◆
<秘密結社 14K (サップセイケイ)>
長きに渡り『九龍城』を裏で統括してきた秘密結社。
◆李暁光(リー・シャオガン)
若きリーダー。歴代リーダーの中で優れた者にのみ与えられる称号『大哥(ダイコー)』の異名を持つ。
出自不明、天涯孤独の身。
◆劉太空(リュウ・タイホン)
サブリーダー/参謀。九龍城生まれ。曾祖父の代より14Kメンバー。
大学で国際政治学を専攻。少林寺拳法を修得した武闘派。
◆麒西營(ケイ・サイイン)
14K直轄の自警団サブリーダー。九龍城生まれ。城外の高校を卒業後、九龍城へ戻りメンバーに。
リンファーとは幼馴染み。武闘派のヤンキー。
◆蓮子紅(レンチー・ホン)
14K直轄の自警団リーダー。香港生まれ。香港大学医学部卒の医者。
6歳の時、偶然、迷い込んだ九龍城が忘れられず中学卒業後、両親の大反対を押し切り絶縁状態で城内へ。
◆蔡王菲(サイ・フェイウォン)
占術師。中国生まれ。中国の圧政を逃れ強力なシャーマンであった母親と共に4歳で九龍城へ。
母の血を継ぎ、自身も未来予知などの特殊能力を持つ。遊びで始めた剣術はかなりの腕前。
◆陳蓮花(チャン・リンファー)
興業監視長。九龍城生まれ。留学していた日本の帝都大学経済学部を主席で卒業。頭脳を買われ14Kへ。
九龍城内の裏産業を監督。少林寺拳法も嗜む。
<城砦福利会(じょうさいふくりかい)>
城内の自治管理を目的に城人自ら発足させた自治組織。
◇劉亜士(アーシー・ラウ)
九龍城生まれ。〝歴代最高〟と称される若き代表。代々、城砦福利会に関わってきた生粋の城人家系。
誰よりも正義感が強く暴力が大嫌い。四年前の疫病で生死の境をさ迷ったが奇跡的に生還。
◇王雷生(ロイサン・ワン)
九龍城生まれ。曾祖父の代に一族で中国を脱出、九龍城で代々賭博場を経営。現在4店舗に拡大、
上客も通う人気店に。四年前、疫病で母と祖父母を亡くす。ハリウッド映画が大好き。
◇星雷生(ロイサン・シン)
九龍城生まれ。ワンの弟(妹)。兄のことが大好きで、母と祖父母を亡くして以降、より一層、
兄の右腕となるべく一生懸命に店を手伝っている。自身もハリウッド映画が大好き。
◇魏白夏(ウェイ・バイシャア)
九龍城生まれ。九龍城一有名な天才絵描き。生まれつき心臓が悪く、両親が城外に出る事を極端に嫌ったため、
近代的な医療を受ける機会もなく、週の半分をベッドで過ごす。困った人をほっておけない優しい青年。
◇陳沙蘭(チン・サーラン)
九龍城生まれ。30人の女たちを抱える人気遊郭の女主。父親がアヘン中毒で死んだことから店からは徹底してアヘンを排除。九龍城の表も裏も知り尽くす女。日本の吉原遊郭が大好きで、恰好はまるで〝花魁〟。
◇廟観海(ミュウ・クンホイ)
中国生まれ。5歳の時、両親とともに九龍城へ。父親の病死で家業の食品製造工場を継いで以来、商才が開花。
香港の高級ホテルを取引先に商売は大成功。九龍城一の成功者に。40人の従業員を抱える人望篤き頼れる姉貴。
◇美影園(メイ・インユン)
香港生まれ。英国救世軍から派遣された看護婦。体を壊し一線を退いた母親の意思を継ぎ、アヘン中毒者の
治療リハビリに従事。城内で大量の死者が出た4年前の疫病の惨事を機に、城人たちのために働こうと決意。
❖ ❖ ❖ ❖ ❖ ❖ ❖ ❖ ❖
◆レイン・リー
九龍城内で小さな診療所を営む医者。どんな病気も良くなる――と評判の九龍城一の腕前。 無類の遊び好き。診療所を休診にしては城内のあちこちで奔放に遊びまわっている。城内一の人気者。
CAST
主演には、大人気舞台『鋼の錬金術師』に出演中!
舞台『戦国BASARA』シリーズ、特撮『仮面ライダーセイバー×ゴースト』など、
数多くの人気舞台・映像で活躍する、桜田航成さんが<特別出演>!!
『14K』を率いる若きリーダー、シャオガン役で登場!!
本公演では、殺陣・アクション指導も手掛けます!!
『九龍城』の謎多きキャラクター、レイン・リーを演じるのは、
当カンパニー主宰の鈴木千尋!!
長年演じてきた、当て書きにて生まれた異色のキャラクターをお楽しみに!!
そして、物語を紡ぐ個性豊かなキャラクターたちを、
これからが期待される若手声優・俳優たち総勢35名が演じます!!
★特別出演★
シャオガン役
桜田航成
レイン役
鈴木千尋
出演
原田涼平/植西天真/大矢妃那乃/菅原弥佳子/黒石はるか
岸本康平/政木捺希
川野貴由/水口要/小黒将輝/中村正治/成海凛花/曽我ゆり/河田楓音
片山雅史/阿部湖樹/高地真央/山葉樹/渡邊汐音/田辺郁佳/渡部鈴音
松澤望/小林和樹/坂本沙織
茅野七菜/神戸理帆/吉田綺乃/葉山茜音/渡邊舞花
那由多莉子/高橋由来/伊万里明音/須田智也/中村さやか/谷澪那
※出演者は変更が出る場合もあります。
公演概要
公演名
舞台『九龍華劇』(ガウロン・ユーケイ)
スケジュール
10/30(木)
10/31(金)
11/1(土)
11/2(日)
13:30
●
●
14:00
★
18:30
★
★
★
●…team 九 ★…team龍
<各チーム>の出演日程は変更が出る場合があります。
最新情報は公式Ⅹでご確認ください。
※開場は開演30分前となります。
■出演者へのお花について
劇場のスペースの関係で、スタンド花、アレンジ花の受付は、
大変申し訳ございませんが「関係者のみ」とさせて頂きます。
※「関係者」の皆様は、必ず事前にJADE FORCE運営事務局あてご連絡をください。
※業者様へ【11月2日(日) 18時まで】に<回収>を必ずご依頼頂きますよう
お願い申し上げます。
■出演者へのプレゼントや差し入れについて
直接のお手渡しはお断りさせて頂きます。
ロビーに【受付】がございますので、そちらにお預けください。
尚、なま物や手作りの食べ物等は衛生管理の都合上、
お預かりをお断りさせて頂きますのでご了承ください。
会場
劇場MOMO
JR中央・総武線/東京メトロ東西線 中野南口より徒歩5分
*駐車設備はありません。車、バイクでのご来場はご遠慮下さい。
チケット
【料金】
前売 5,900円(税込)/ 当日 6,200円(税込)
※全席指定
※未就学児童のご入場はお断り致します。
【チケット予約】
本公演はJADE FORCE<新人発表公演>のため、
取り扱い座席数が大変少なくなっております。
そのため、当オフィシャルホームページのみでの取り扱いとさせて頂きます。
観劇ご希望の方は、以下のメールアドレス宛にご連絡ください。
JF運営事務局よりお手続きの詳細につきましてご案内させて頂きます。
◆JADE FORCE運営事務局
jadeforce-info@maharo-s.jp
【当日券について】
※各公演ともに販売を予定しておりますが、
前売りの状況によりご用意できない場合がございますのでご了承ください。
※当日券販売の有無につきましては公式Xにてお知らせいたします。
STAFF
[作・演出] 高槻 京
[舞台監督] 新 直人(salty rock/零's Record)
[舞台美術] 合同会社およぐひと
[照明] 紺野浩史(LuKeo)
[音響] 桜 義一
[殺陣・アクションコーディネート] 桜田航成
[衣装] 黒石はるか (桜田航成/鈴木千尋)
[ヘアメイク] 山田亜沙美(桜田航成/鈴木千尋)
[宣伝デザイン]みづ(株式会社みづの惑星)
[制作] 畝山ハルカ(JADE FORCE)
企画・制作
JADE FORCE
協力
マハローズ合同会社